今日のオレ

コメント欄が長くなってしまったので、いい加減更新。昨日今日とイベント出展のためずっと弊社のブースで説明員を務めていたのだけど。客が来ないイベントはほんと疲れる…。
ところで最近、福祉関係の NPO で働いている友人から紹介されて、ある全盲の女の子が自分用のパソコンを買ったので、その PC サポートをボランティアで引き受けています。名前はYちゃんと言います。正直なところ実際に会って話をするまで多少偏見があったのだけど、全く目が見えない以外はほんとにイマドキのコで安心しました。音声読み上げが出来るケータイ(ドコモのらくらくホン)でバンバンメールを送ってきてくれます。PC はごく普通の Windows ノートなのですが、やはり視覚障害者用の音声リーダーがインストールされていて、音声によるナビゲーションでマウスを使わずにショートカットキーで全ての操作を行う事が出来ます。Yちゃんがワードで文章を打つ場面を間近で見たのだけど、元々学校で慣れていたので健常者の自分も驚くくらいキータッチが速かった。
ただ、不意のトラブルに対しては一般ユーザと同じく対処出来ないので、それらの雑多なトラブルに対するサポートを電話やメールでオレが引き受けているという訳です。サポート時は GUI ベースの OS は全ての振る舞いや事象を視覚的に把握出来るので、健常者ユーザには「画面に何かメッセージ出てる?」とか「その OK ボタンをクリックして〜」などと曖昧な問答で対処が行えるのですが、Yちゃんは視覚から読み取れる情報を伝えられないため、健常者とは違う配慮が必要です。
具体的にはエラーメッセージの読み上げ音声を聞き取り、おかしくなる直前に行った操作の内容をヒアリングしながら、どうしてそのようになったか想像でトラブルシュートを行います。何かの操作を指示する時は「スタートメニューを開いてコントロールパネルの…」といったように正確に順を追って説明します。時には直接ショートカットキー操作で指示します。困難な時には、Yちゃんのお兄さん(健常者)を呼んでもらい、必要な操作を手伝ってもらいます。これでささいなトラブルの対処がきちんとできます。
そのYちゃん、今日はわざわざイベント会場にパソコン持参で来てくれたので、電話で対応しきれなかった部分を調べて直してあげました。これでやっとマトモに使いこなせるようになると思う。Yちゃんはすごく向上心があるので、個人的にはどう成長していくのか楽しみです。久しぶりに日記かいたら長くなってしまった。これからまた仕事して寝ます。