スチームボーイを観た

だいたい5ヶ月ぶりの映画。連休で家族連れが多かったせいか客入りはハリポタ>スチームボーイという感じ。つか、客席がらがらだった…。演出面で全編を通してすごく印象的だったのは蒸気機関のメカニカルな動きのリアルさ。噛み合ったギヤ個々の減速比と接続されているクランク角のタイミングがばっちり合っているような感じ。現実のそれと遜色なくて驚いた。あとスモークや破片や氷の結晶など、3DCG 的に表現するとパーティクル(粒子)オブジェクトの描き込みと動きがハンパじゃない。スチーム城が起動する後半部分はほとんど全編パーティクル使いまくりです。VFX 屋さんよくがんばったなあって感じ。
それから、一部滑らかにカメラアングルが変わるようなカット(主人公レイの実家のシーンなど)があったのだけど、「MEMORIES」3部作の「大砲の街」で使われた、カメラアングルをぐりぐり変えて作品すべてを1カットのみで制作するノウハウが生かされているのかな、とか。
鈴木杏の声は声変わりする一歩手前のボーイッシュな幼さの雰囲気が出ていて、思いのほかよく合っていた。予告編だと棒読みな感じでちと不安だったのだけど。あとロイドおじいちゃんの声も、ダミ声で滑舌が悪い感じがお年寄りっぽくて好きだ。ちなみにロイドおじいちゃんはかなりカッコいい見せ場がいくつかあるんですが、ずっと上半身裸のまんまでちょいかわいそうでした。
とりあえず「動く城」つながりで、ハウルと共におすすめの作品です。「ラピュタのパクリだ」とか言う奴ぁ死刑。最後にどうでもいいことですが、ロバートさんは田村正和とカブる。