ぷらら、「Winny」や「WinMX」のトラフィック制御を11月より開始

普通のヒトがインターネットを使う時、ウェブページを開くとかメールサーバにアクセスするとかちょっとしたファイルのやり取りをするとか、基本的にはごく小さいデータ転送量の断続的なトラフィックしか発生しない。ADSLFTTH の高速常時接続っつーてもコマ切れにちょこちょことデータをやり取りしているに過ぎないので、回線が空いてる時間ってのは結構多いもんなんです。
で、プロバイダのネットワークはそういうコマ切れなトラフィックしか発生しない、という事を前提にして適切なバックボーン速度を決めて設計をしています。例え話をするとBフレッツ100Mbpsのユーザを100人抱えているプロバイダの上位バックボーンが1000Mbpsだったりする。どのユーザもフルに帯域を使い切らなければこれでも一般的な利用状況では十分なんです。
ところが WinnyWinMX ってヤツは、殆どのユーザが長時間繋ぎっぱなしで利用するから持続的な大きなトラフィックを発生させてしまうんです。こんな状態だとバックボーンのトラフィックは混雑して、他の一般ユーザにも影響が出ます。で、バックボーンを増強するにもギガイーサの専用線クラスになるとびっくりするくらいコストがかかる。バックボーンに使われるような高スループットのレイヤ3スイッチなんて数千万とかするし。そのコストは結局利用者に跳ね返ってきてしまうんですねー。
最近はストリーミングコンテンツが大流行りなので、大手プロバイダなんかは田舎の地域 IP 網との POI 接続でもギガイーサ使ってるのが当たり前みたいになってきてはいますが。ま、P2P アプリは否定も肯定もしないけど、程々に…ってことです。