OOエンジニアの輪!〜 第 25 回 結城浩さんの巻 〜

個人的に大変尊敬している結城浩さんの記事で、すごく共感した部分を引用します。果たして自分は、いつも相手の事を考えて行動しているのだろうかと考えさせられる、いい言葉です。

 二つあります。一つ目は「弱い人」へのアドバイスです。この業界のお仕事は、夜遅くまで大変ですよね。まじめな人は特に心が煮詰まって、体も壊してしまう場合が多いと思います。「内緒だけど、適当にさぼろうよ」とアドバイスしたいです。

 その適当なポイントというのは「相手のことを考える」ことで見つかるんです。つまり、たとえば、自分が作るプログラムは、誰が必要としているのか、どんな風にいつ使うのか、ということを考えていくと、よいポイントが見つかるのではないでしょうか。

 それからもう一つは「強い人」へのアドバイス。世の中には「正しければ良い」って思う人がいるんですよね。特にプログラマに多いかもしれません。正しければ相手に何を言っても良い。相手の本当の姿なんだから、相手に突きつけても良い。正しいことがすべてだ、と。

 でも、たとえ正しいことであっても、相手への示し方によっては、愛がない行為になることもあります。逆に、相手に良かれと思っていても、嘘いつわりや幻想だけを示すのももちろん良くない。

 それで、これは聖書の言葉*1なのですが「愛をもって真理を語る」ことが大事だと私は思っています。正しいことを、相手に適切に伝えることが大事だと。内容だけではなく示し方も大事だと。さもないと、せっかくの正しいことも本当の意味では正しくなくなってしまいますよね。そもそも、相手に受け入れられなかったら、正しい意見も無駄になる。

 正論を振り回して、周りの人の気持ちを傷つけてばかりいるという人はたくさんいますよね。IT 関係に限らないかもしれないですが…。そういうのはよろしくないんじゃないかな、と思います。まあ、自分を棚に上げて偉そうにいっているわけですが。

*1:新約聖書 エペソ人への手紙4章15節より「愛をもって真理を語り」